784万円減っても動かず。私が見ていたのは楽天ポイント100ptでした

暴落・投資マインド

2025年4月、トランプ大統領が「解放の日」と称して相互関税を発表しました。

日本には24%の関税。株式市場は急落し、日経平均は1日で3,800円超下落する場面もありました。ニュースもSNSも大騒ぎでした。

自分はそのとき、何をしていたか。

特に何もしていませんでした。

記録すら残っていません。 この記事を書くにあたって当時のメモを探したのですが、何も出てきませんでした。毎月の資産集計だけが、いつも通り並んでいるだけです。


1. グラフにすると、これ

2024年1月から2026年8月の資産推移

青い線が資産、灰色の点線が自分で投資した元本です。

2025年の動きを数字にすると、こうなります。

資産
1月(年初)7,530万円
5月(底)6,746万円
12月(年末)8,905万円

底までの下落は-10.4%、金額にして784万円でした。

784万円が減ったと文字で書くと、それなりの金額です。でも当時、これで動揺した記憶がありません。

理由はシンプルで、前年(2024年)の水準と比べたら、まだ全然下落ではなかったと感じたからのようです。2024年は資産が5,368万円から7,275万円まで、1年で35.5%増えていました。その水準から見れば、2025年の下落は「増えすぎた分が少し戻った」くらいの感覚でした。

そして年末には8,905万円。下落した年なのに、終わってみれば年初より18.3%増えて終わっています。

グラフで見ると、2025年のへこみは一つの小さな谷でしかありません。

ついでに月ごとの動きも見てみました。

前月比
2月+40万円
3月-232万円
4月-229万円
5月-363万円
6月+361万円

一気に落ちたわけではなく、3ヶ月かけてじわじわ下げています。 そして6月に、1ヶ月で361万円戻しました。ニュースの印象より、ずっと地味な動き方でした。


2. チャンスとも思いませんでした

コロナのときは「安く買えるチャンスが来た」と思って、積極的に買い増しをしました。

でも今回の関税ショックは、そこまでの感覚がありませんでした。

理由は、市場がそこまでパニックになっていないと感じたからです。

数字でもそんな感じですね。

年初からの下落
コロナショック(2020年4月)-17.2%
関税ショック(2025年5月)-10.4%

コロナのときは損益率が一時+50.7%まで落ちています。ずっとプラスではあったのですが、あのときは底が見えない怖さがありました。

関税ショックは、発表から数日でトランプ大統領が「90日間の猶予」を出して、市場が急反発しています。

下落から回復までの期間が、昔より明らかに早くなっています。

リーマンショックのときは底を這うような時期が数年続きました。コロナは数ヶ月。関税ショックは数週間です。市場参加者が増えて情報も速くなって、暴落の回復スピードも上がっているのだろうと思います。

積立はそのまま継続。それだけでした。

ただし、何も考えていなかったわけではありません。 もしあそこからさらに下落が続いていたら、買い増しの判断をしていたと思います。実際にはその前に戻ってしまったので、出番がなかっただけです。

ひとつ補足しておきます。

「何もしなかった」と書きましたが、積立は止めていません。 元本の数字を見ると、2025年1月に2,540万円だったものが、5月には2,620万円になっています。下げている真っ最中に、80万円ぶん買い増していたことになります。

自分では何も判断していません。設定した積立が、勝手に安いところを買っていただけです。

何もしないというのは、何も買わないという意味ではありませんでした。


3. 楽天ポイント100ポイントで、相場の体温を測っています

ここからは独自でやってることなのですが。

毎年1月1日以降に、楽天ポイントを100ポイント、楽天ポイント運用のアクティブコースに入れています。

やっていること

やり方は、これだけです。

  1. 1月のはじめに100ポイントを入れる
  2. 1年間、放っておく
  3. 年末に全部引き出して精算する
  4. また翌1月に100ポイント入れる

アクティブコースは「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」の基準価額に連動しています。株式70%・債券30%で、世界の株式と債券に幅広く投資されている中身です。

自分のポートフォリオと似た動きをするので、これがその年の相場の体温計になっています。

楽天ポイント運用は、実際に投資信託を買うわけではありません。ポイントのまま値動きに連動して増減する仕組みです。口座を開く必要も、手数料もありません。100ポイントから始められて、いつでも引き出せます。

なぜ100ポイントなのか

100ポイントなので、精神的ダメージがゼロだからです。

自分の実際の資産は、もう数字が大きすぎます。-5%が数百万円の減少になる。見るたびに、無駄にざわざわしてしまう可能性があります。

でも100ポイントの運用なら、年初来-10%になっても失ったのは10ポイントです。缶コーヒー1本にもなりません。

感情が入らないので、冷静に相場を分析できます。

同じ相場を、同じ日に、二つの画面で見ています。片方は数千万円の口座。もう片方は100ポイント。動いている率は同じなのに、感じ方がまったく違います。

買い増しの目安にしています

自分の基準として、年初来でマイナス10%くらいまで来たら買い増しを考えようかな、という目安にしています。

といっても、ここはかなり感覚です。きれいに%では表せません。10%を割ったから必ず買う、という機械的なルールにはしていなくて、そのときの下げ方の空気で決めています。

実際の資産が大きく動いていても、ポイントの数字なら冷静に判断できます。「-10%か、そろそろかな」と、他人の口座を眺めるような気持ちで見られる。これが意外と機能しています。

2025年も、この画面を見ていました。結果として買い増しはしていませんが、判断の材料としては働いていました。

弱点もあります

正直に書いておくと、この方法には限界もあります。

  • 100ポイントなので、金額としては何の意味もありません。 あくまで観測用です
  • アクティブコースは株式70%なので、株式100%の人とはズレます
  • ポイント運用は現金の投資信託とは別物です。あくまで連動しているだけです

それでも、年に1回100ポイント入れるだけでこれができるので、コスパはいいと思っています。


4. 数字が大きくなると、感情が邪魔をします

投資を長く続けていると、資産額が増えるにつれて、下落したときの金額の絶対値が大きくなります。

投資を始めたころは、-10%といっても数十万円の話でした。今は同じ-10%でも桁が違います。

金額が大きくなるほど、感情のコントロールが難しくなります。

これは投資を続けてきて分かったことです。資産が増えることは当然いいことなのですが、同時に、相場の変動に対して冷静でいることが難しくなります。

楽天ポイントの100ポイント投資は、そういう感情のノイズを取り除くための、自分なりの工夫です。大げさな方法ではないのですが、これで相場の感覚をずっと維持できています。


5. まとめ

  • 関税ショックで、資産は年初から784万円(-10.4%)減りました
  • でもやったことは何もなし。積立を続けただけです
  • 記録すら残していませんでした。それくらい何も起きていません
  • コロナのほうが深く(-17.2%)、あのときは怖さがありました
  • もっと下落が続いていたら、買い増しの判断はしていたと思います
  • 年末には8,905万円。下落した年なのに、年初より18.3%増えて終わりました
  • 楽天ポイント100ポイントで、感情を抜いて相場を見ています

長く投資を続けていると、暴落のたびに「またか」という感覚になってきます。それは慣れというより、経験から来る判断だと思っています。

今後も同じような暴落は必ずあります。そのたびに騒がず、淡々と続ける。それだけです。

その翌年、2026年の3月から4月にも1ヶ月で491万円の含み益が消えました。そのときどう受け止めていたかは暴落が来ても売らないに書いています。この記事で使っている100ポイントの元手については楽天ポイントはおまけですをどうぞ。


投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。

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