証券口座を開いた日のこと。20年かけて慣れたことに、嫁は1ヶ月で慣れた

証券口座・道具

投資を始めようと思ったとき、最初にやることは証券口座を開くことです。

自分が初めて開いたのは、もう20年近く前になります。

そのとき一番戸惑ったのは、手続きでも銘柄選びでもありませんでした。お金が毎日動くことです。それまで貯金しかしてこなかった人間には、これが気持ち悪くて仕方がなかった。

慣れるまでに、ずいぶんかかりました。

ところが数年前、嫁が口座を開きました。1ヶ月で慣れていました。

つみたていぬ

20年かけたところに、1ヶ月で来られたね。

この記事の目次

  1. 銀行に断って、自分で調べた
  2. 最初の入金は10万円でした
  3. 初めて買うときの、あの緊張感
  4. 貯金しかなかった人間が、一番戸惑ったこと
  5. 嫁は、1ヶ月で慣れた
  6. まとめ

1. 銀行に断って、自分で調べた

きっかけは、銀行に投資を勧められたことでした。

窓口で「資産運用はいかがですか」と言われたのですが、断りました。その話は別の記事に書いています。

断りはしたものの、「投資というものを自分でやってみようか」という気持ちは残りました。そこからしばらく、自分なりに調べる時間がありました。

調べていくうちにわかったのが、対面の証券会社は手数料が高いということです。窓口で勧められる商品には販売手数料が乗っている。それがはっきりしたので、ネット証券で開くと決めました。

開いたのは楽天証券イートレード証券、いまのSBI証券です。なぜかそのあとマネックス証券も開きました。理由は覚えていません。なんとなく複数持っておこうと思ったのだと思います。

これは後から面倒なことになりました。その話は証券口座を3つに分けた失敗に書いています。いまは2社です。

当時はマイナンバー制度がなかったので、住民票を用意して郵送した記憶があります。スマホで完結するような手軽さはありません。それでも対面よりはずっと簡単で、数日で口座が開きました。

相談する相手がいませんでした

いま思うと、ここが一番きつかったところです。

当時、証券口座を持っている人が周りにいませんでした。 会社にも、友人にも、家族にもいない。「これでいいのか」と聞ける相手がひとりもいなかった。

調べるのも決めるのも、全部ひとりです。よく続いたなと思います。

いまは口座を持っている人が周りにいます。それだけで、当時よりずっと恵まれています。

とはいえ、その相手が銀行や対面の証券会社を勧めてくるなら、あまり意味がありません。ネット証券を1社か2社、それだけ言ってくれる人がいいです。


2. 最初の入金は10万円でした

記録が残っています。

一番最初に入れたのは、10万円でした。

いまの資産から逆算すると小さく見えますが、当時はこれが精一杯で、この10万円を入れるのにもけっこう考えました。

そこから20年かけて、入れた合計は2,880万円になっています。1回目は10万円です。

買ったものは、いまとまったく違います。日本株のETFに、米国株のETFに、先進国の投資信託。いまはオルカンとVYMの2本ですが、当時は種類だけ多くて、自分が何を持っているのか把握しきれていませんでした。

そこを整理していく話はポートフォリオの大掃除に書いています。

最初から正解を選べた人なんていません。 そもそも当時は、いまほど良い商品がありませんでした。


3. 初めて買うときの、あの緊張感

いまは何十万円をポチッとしても、何も感じません。

でも最初に買ったときは、なぜかすごく緊張しました。金額はそれほど大きくなかったはずなのに、「買う」ボタンを押す前に手が止まった記憶があります。

約定画面を見て、「わあ、これが株式投資か」と無駄に興奮していました。厳密にはインデックスファンドなんですが、そんな細かいことはどうでもよくて、自分が投資家になった気がしてひとりで盛り上がっていました。

その感覚は、いまでも覚えています。


4. 貯金しかなかった人間が、一番戸惑ったこと

ここが本題です。

口座を開いて最初に戸惑ったのは、毎日、金額が変わることでした。

それまでの人生、お金といえば貯金だけです。200万円くらい、多いときで300万円くらいありました。預けた200万円は、翌日も200万円です。減ることがない。

ところが投資を始めると、昨日100万円だったものが今日96万円になっている。

頭ではわかっていました。株価は毎日動くと。でも実際に自分のお金が減っているのを見たときは、うまく飲み込めませんでした。損をしているというより、数字がふわふわ動いていて、それが自分のお金だという感覚がつかめない。居心地が悪い、という感じです。

貯金は勝手に減りません。投資は減ります。この当たり前が、体験するまでわかっていませんでした。

最初の1週間は、毎日見ていました

いま考えると意味がないのですが、最初の1週間くらいは毎日ログインして見ていました。

見たところで、何かできるわけではありません。それでも見ていました。

そのうち見なくなりました。慣れたというより、見ても何も起きないとわかったという感じです。

減っていることは、嫁に言いませんでした

隠していたわけではありません。聞かれれば答えたと思います。

ただ、自分から言うことはありませんでした。言ったところでどうにもならないからです。そもそも相談できる相手がいないところから始めています。

なんかよくわからんが、とりあえずやってました。

いまは1%で100万円動きます

ここが一番おもしろいところです。

資産が1億円を超えたので、1%動けば100万円です。

何も感じません。

数万円減っただけで居心地が悪かった人間が、いまは100万円動いても何とも思わない。

つまり、金額の問題ではありませんでした。

慣れるかどうかだけの話です。そして慣れは、時間が経てば勝手にやってきます。


5. 嫁は、1ヶ月で慣れた

数年前の話です。

嫁がどこからか「投資」という言葉を拾ってきました。テレビだと思います。NISAが話題になっていた時期でした。

なんか投資って儲かるらしいやん

ほな、やってみるか。

そういう流れで、口座を開くことになりました。もちろん楽天証券です。うちはそこしかありません。

何を買えばいいかわからないというので、オルカンを積み立てる設定を一緒にやりました。 それだけです。ほかには何もしていません。

「下がっとるやんけ」

始めてすぐ、そう言われました。

そんなもんやで。簡単に上がるわけないやん。

自分が20年かけて身につけたことを、そのまま一言で渡した形になります。

最初の1ヶ月くらいは、たまにログインして見ていたようです。

そのうち、どうやら忘れました。

いまは何も言ってきません

いつ口座を見ているのか、こちらは把握していません。何も言ってこないので、たぶん見ていないのだと思います。

でも、積み上がってはいるようです。

見ない。触らない。勝手に積み立てる。

これ、インデックス投資のはるか高みです。

自分は毎日ログインして、居心地の悪さに耐えて、慣れるのに何年もかかりました。嫁は1ヶ月でそこに着いています。

おそろしい才能、負けました。


6. まとめ

  • 最初の入金は10万円。そこから20年で、入れた合計は2,880万円になりました
  • 一番戸惑ったのは、毎日金額が動くこと。貯金しかない人間には、これが気持ち悪い
  • でもいまは1%で100万円動いても何も感じない。金額ではなく、慣れの問題でした
  • 嫁は1ヶ月でそこに着きました。オルカン1本、あとは見ない

これを読んでいる方が、いま口座開設で迷っているとしたら。

緊張するのは普通です。自分も緊張しました。

でも、口座を開くだけなら何も損しません。 お金を入れなければリスクはゼロです。開く前に揃えておきたいインデックス投資に必要な道具も見ながら、まず開いて、少額から試す。それで十分です。

いまの手順は、当時とは比べものにならないくらい簡単になりました。楽天証券の口座開設手順に5ステップでまとめてあります。

そして、続くかどうかは金額でも銘柄でもありませんでした。

見ないでいられるかどうかです。それは、嫁を見ていてよくわかりました。

あの日ポチッとしなければ、いまのグラフはありません。最初の一歩が、全部の始まりでした。


投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。

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