インデックス投資とは?20年続けた記録で説明します【最初の2,000万に12年】
インデックス投資インデックス投資は「放っておけば資産が増える投資」と言われます。
でも、自分の記録では最初の2,000万円に12年2ヶ月かかりました。
最初の4年半は、ずっと元本割れです。
それでも20年後には、1億円を超えました。
この20年間の記録を全部見せながら、インデックス投資とは何かを説明します。
インデックス投資は、長期で資産を作る再現性の高い投資法でした。
2007年ごろに始めて、いまも積み立てています。記録は2008年7月から218ヶ月分あります。全部出します。
続けてたら、なんか結果でてきた。
続けられる仕組みを先に作ること。
この記事の目次
- そもそも、インデックスとは
- 教科書のグラフは、こうなっています
- でも、毎月5万円は一度も成立しませんでした
- そして、20年でこうなりました
- 続けられた人だけが、結果を受け取れます
- メリットは3つです
- 始め方は4ステップ
- まとめ
1. そもそも、インデックスとは
「インデックス」とは株価指数のことです。代表的なものはこのあたりです。
- S&P500 … アメリカの主要500社をまとめた指数
- 全世界株式(オールカントリー) … 世界約50カ国・3,000銘柄以上をカバー
- 日経平均 … 日本を代表する225社の指数
この指数に連動するように作られた投資信託やETFを買うのが、インデックス投資です。
たとえば全世界株式のファンドを1本買えば、世界中の数千社にまとめて投資できます。特定の会社が潰れても、他の会社が補ってくれる。世界経済が成長すれば、自分の資産も一緒に増えていく。そういう仕組みです。
自分はオールカントリーを買い続けています。一時は複数の投資信託を持っていましたが、最終的にオルカン一本に整理しました。
2. 教科書のグラフは、こうなっています
「毎月5万円を、年6.5%で20年」
インデックス投資の解説でよく見る前提です。計算するとこうなります。

元本1,200万円が、資産2,452万円になります。
このグラフの一番の特徴は、青が緑より下に行かないことです。1年目から最後まで、ずっとプラス。きれいな右肩上がりです。
教科書のグラフに、谷はありません。
3. でも、毎月5万円は一度も成立しませんでした
自分が実際に毎月いくら入れていたか、出します。

青い点線が、教科書の「毎月5万円」です。棒が一度もその線に沿っていません。
- 2008年は月29万円。結婚のご祝儀を突っ込みました(→20年続けた結果【前編】)
- 2011年から4年間は月3万円
- 2021年は月38万円
- 2023年はまた月5.8万円
人生でいろいろ起きるからです。
子どもが生まれる。家を買う。転職する。給料が上がる年もあれば、下がる年もある。「毎月同じ額を淡々と20年」は、現実にはかなり難しい前提でした。
そして、ここが大事なところです。
生活の基盤が整ってくると、どこかでアクセルを踏める日が来ます。自分の場合は2020年でした。生活防衛資金が貯まって、共働きになって、それまで踏めなかったアクセルを踏めるようになりました。
最初から踏める人は、そんなにいません。
年ごとの入金額を全部並べた表は、毎月いくら積み立てるべきかに置いてあります。
4. そして、20年でこうなりました
こうなりました。

※ 2026年8月時点の記録です。資産額は相場で上下します。
緑が積み立てた元本、青が資産総額です。元本2,880万円に対して、資産は1億円を超えました。
ただ、このグラフでは分からないことがあります。前半10年が、地面に張り付いて見えません。
同じ記録を対数目盛りで描き直すと、こうなります。

山あり谷ありです。
最初のほうで、青が灰色の下に潜っているのが見えると思います。買った瞬間から4年半、ずっと元本割れでした。
| 最大の下落 | -40.48% |
| マイナスが続いた期間 | 54ヶ月(4年半) |
4年半です。毎月ちゃんと積み立てて、毎月ちゃんと減っていました。この描き直しの話は投資20年、対数グラフを分かっていませんでしたに書きました。
1,000万円ごとに、どれくらいかかったか
同じ記録を、金額で区切り直してみました。
| 区間 | かかった時間 |
|---|---|
| スタート → 1,000万 | 72ヶ月(6.0年) |
| 1,000万 → 2,000万 | 74ヶ月(6.2年) |
| 2,000万 → 3,000万 | 9ヶ月 |
| 3,000万 → 4,000万 | 10ヶ月 |
| 4,000万 → 5,000万 | 16ヶ月 |
| 5,000万 → 6,000万 | 8ヶ月 |
| 6,000万 → 7,000万 | 7ヶ月 |
| 7,000万 → 8,000万 | 11ヶ月 |
| 8,000万 → 9,000万 | 3ヶ月 |
| 9,000万 → 1億 | 5ヶ月 |
最初の1,000万に6年0ヶ月。次の1,000万に6年2ヶ月。
そのあとは、1,000万を積むのが1年以内になっています。8,000万から9,000万にいたっては3ヶ月でした。
最初の2,000万で12年2ヶ月。全期間の68%です。
残りの8,000万は、5年9ヶ月で積み上がりました。
正確に書いておきます
後半の加速は、複利だけの成果ではありません。
2020年から2022年にかけて、1,182万円を追加で投資しています。相場が良かった時期とも重なりました。放っておいたら勝手にこうなった、という話ではないです。
5. 続けられた人だけが、結果を受け取れます
都合のいいことだけ書くのはやめておきます。
「インデックスは続けやすい」とよく言われますが、続けられなかった人は確実にいます。
2008年のリーマンショック。日経平均は1ヶ月半で43%下がりました。自分の資産もマイナス40%まで落ちました。あの時期、投資の話をする人は周りからほとんど消えました。
では、どれだけの人がやめたのか。実は、正確な数字はありません。 やめた人は記録に残らないからです。
商品が安全なのではありません。続けられた人が、結果を手にしただけです。
続けられたのは、根性ではなく設計でした
じゃあ何が、続ける人と続けられない人を分けたのか。自分の場合、手法ではなく環境でした。
① 生活防衛資金があったこと
これが一番大きいです。生活費とは別に現金を確保していたので、暴落しても「これを売らないと生活できない」という状況になりませんでした。売らずに済んだから、続けられた。詳しくは生活防衛資金の話に書いています。
② 相場を見すぎなかったこと
スマホに証券アプリを入れていません。見ないから動揺しないし、動揺しないから余計なことをしない。この話はやらなくていいことにまとめました。
つまりコツは、根性ではなく設計です。「暴落しても売らない意志」を持つより、「売らなくて済む状況」を作るほうが確実でした。
理屈の裏付けをくれた2冊
どこでも紹介されている本ですが、自分の場合はこの2冊でした。
敗者のゲーム(チャールズ・エリス)と、ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール)です。
「敗者のゲーム」は、プロでさえ市場平均に勝ち続けるのは難しいと説いた本です。テニスのたとえが有名で、「アマチュアはミスをしないほうが勝てる」という話が腑に落ちました。難しいことをしようとするほど負けに近づく、という考え方です。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」は、株価の動きは予測できないことを膨大なデータで示した本です。ただ、こちらは気合を入れて読まないと眠くなってきます(少なくとも私はそうでした)。
ちなみに、余計なこともやりました
BRICsブームでロシアのファンドを買って -75%。石油ETF、レバレッジ商品、養老保険。ワンルームマンション投資とソーシャルレンディングは、手を出さなくて正解でした。
全部いらんかった、というのが20年後の答えです。散らかっていたころの中身は投資初期のポートフォリオを晒すと不動産投資をやらない理由にあります。
6. メリットは3つです
コストが安い
信託報酬(保有中にかかる手数料)が圧倒的に低いです。
eMAXIS Slimシリーズだと年0.1%前後。昔の銀行窓口で勧められるファンドは2%近いものもありました。この差が20〜30年続くと、最終的な資産額に大きな差が出ます(信託報酬をなめたらあかん)。
分散できる
1本買うだけで世界中の何千社かに投資できます。自分で「どの会社を買うか」を考えなくていい。これが精神的にかなり楽です。
考えなくていい
毎月決まった金額を積み立てるだけです。相場が上がっても下がっても同じ額を買い続けます。
ちなみに「ドルコスト平均法」とかっこよく呼ばれていますが、ただの毎月定額積立のことです。小難しい名前を付けやがって、と思っています。
7. 始め方は4ステップ
最低限これだけです。
- ネット証券で口座を開く(楽天証券かSBI証券)
- NISAの枠を使う(運用益が非課税。使わないと損)
- ファンドを選ぶ(迷ったらeMAXIS Slim 全世界株式で十分です)
- 毎月の積立額を設定して、あとは放置
本当にこれだけです。何を買うか迷う人はこちら、オルカンとS&P500で迷う人はこちらもどうぞ。
8. まとめ
- インデックス投資とは、市場全体をまるごと買う投資です
- ただし、たいして増えません。最初の12年は
- 最初の2,000万に12年2ヶ月。全期間の68%でした
- 最初の4年半はずっと元本割れ。最大の下落は -40.48% です
- 教科書の「毎月5万円」は、19年間で一度も成立していません
- でも、生活の基盤が整えば、どこかでアクセルを踏める日が来ます
- そして20年で、元本2,880万円が、1億円を超えました
特別なことは何もしていません。銘柄を当てたわけでも、タイミングを読んだわけでもない。オルカンを積み立てていただけです。
そして、この積み重ねが、結果としてFIREという選択肢につながりました。
「30年やればFIREできる」という理論の記事は山ほどあります。でもこれは理論ではなく、実際にそうなった記録です。
ただし、線を引いておきます
手法は再現できます。相場は保証できません。
手法の再現性は高いと思っています。特別な才能も、情報も、度胸も要りません。同じ手順は誰でも踏めます。実際、わが家は夫婦と子ども3人、家族5人全員が同じ商品を買っています(→新NISAで何を買う)。誰がやっても同じになる、というのがこの手法の本質です。
一方で、相場の再現性は誰にも保証できません。2008年から2026年は、歴史的に見て株高の時期でした。同じ20年がもう一度来るとは限りません。
だから「絶対に増える」ではありません。長期では上がる可能性が高い、が正確な表現です。そして、続けられた人だけが、その結果を受け取れます。
もっと知りたい方は、こちらへどうぞ。
| 気になること | 記事 |
|---|---|
| 20年の実際の記録が見たい | インデックス投資20年(前編) |
| 毎月いくら積み立てればいい | 20年の入金記録から答えます |
| 長期投資って実際どのくらい長い | 長期って思ってる以上に長い |
| 暴落が来たらどうする | 暴落で眠れなかったことがない |
| FIREは実際いくら要るのか | FIREは資産だけじゃ計算できない |
| 自分の場合を計算したい | FIREシミュレーター |
最後に
インデックス投資は、人生を一発逆転する投資ではありません。
でも、20年続けたら人生が変わりました。
……というのは、言い過ぎました。
今のところ、変わっていません。会社員のままです。生活も派手ではないです。
ただ、お金の心配はかなり減りました。
だからこそ、まだ続けてみます。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。