年360万円は用意できません。新NISAの半分は、売却で埋めています

新NISA・制度

新NISAの枠は、年360万円です。

年360万円なんて、用意できません。

こちとら普通の平均年収の会社員です。子供も3人います。毎年毎年360万円も現金で用意できるかというと、無理です。

理屈としては、無理をしてでも上限まで入れたほうがいいのは分かっています。非課税枠は早く埋めるほど効きます。

でも、リスク許容度というものがあります。

それでも、あと2年ぶんで埋まります。

タネを先に明かします。新しく入れているお金は、年180万円だけです。

残りの180万円は、昔から持っている投資信託を売って、新NISAへ移し替えています。

この記事では、その中身を全部書きます。年360万円をどう作っているか、何をどの順番で売っているか、そして入金額を年々下げてきた理由まで。

つみたていぬ

新NISAは、自分のペースで埋めるのがいちばん大事やね。

この記事の目次

  1. 新NISAの枠のしくみ
  2. 5年ぶんで、終わります
  3. 年360万円は、こう作っています
  4. なぜSMTを売っているのか
  5. 入金額は、年々下げてきました
  6. 来年は、月10万円に減らします
  7. まとめ

1. 新NISAの枠のしくみ

まず、枠の形を確認しておきます。

年間の上限特徴
つみたて投資枠120万円月10万円まで。投資信託の積立のみ
成長投資枠240万円一括購入もOK。株・ETFも買える
合計360万円生涯の非課税枠は1,800万円

大事なのは2つの数字だけです。

  • 年360万円まで入れられる
  • 生涯で1,800万円まで

旧NISAには5年で売らなければいけない縛りがありましたが、新NISAは無期限です。売らずにずっと持てます。控えめにいって、すごすぎます。

何を買うかは、自由です

ひとつ前提を書いておきます。

このブログは、オルカンを積み立てているブログです。自分は新NISAの枠は、全部オルカンで埋めています。

ただ、枠をどう使うかは、その人の自由です。成長投資枠なら個別株もETFも買えます。好きな会社の株を買うのも、高配当株を集めるのも、全部ありです。

この記事は「オルカンで埋めるなら、こういうやり方があります」という話です。買うものが違っても、枠の埋め方の考え方は同じように使えると思います。


2. 5年ぶんで、終わります

1,800万円は、5回で埋まります

ここ、意外と知られていない気がします。

1,800万円 ÷ 年360万円=5回です。

年始にまとめて入れる形なら、最後の1回は2028年の1月。2024年1月から数えると、丸4年しか経っていません。

「新NISAは5年かかる」と言われますが、実感としてはもっと短いです。

自分はいま、3年目です

新NISAの枠は5年ぶんで埋まる

犬が立っているところが、いまの自分です。3年目で1,080万円あと2年ぶんで埋まります。

なお自分は、年始の一括と毎月の積立を組み合わせています。きれいに年1回ドンと入れているわけではないので、「5回」というより「5年ぶん」という感覚です。


3. 年360万円は、こう作っています

では、その360万円をどう用意しているか。

新規の入金だけでは足りません。半分は、持っている資産を売って充てています。

金額中身
毎月の積立年180万円月15万円(カード10万+楽天キャッシュ5万)
売却して充てる年180万円年末に売って、翌年1月に一括購入
合計年360万円

毎月の積立15万円は、楽天カードと楽天キャッシュを組み合わせています。カード積立の上限が月10万円なので、超える分をキャッシュに回す形です。設定のやり方は楽天カード積立のやり方に書きました。

そして残りの180万円は、年末に持っている資産を売って、翌年1月の成長投資枠で一括購入します。

決める順番が大事です

ここ、順番を間違えると苦しくなります。

先に決めるのは、毎月いくら積み立てるかのほうです。

年末に翌年の資産計画を作るとき、家計簿を見ながら来年いくら投資に回せるかを決めます。生活があっての投資なので、ここが先です。この方針書は暴落でも迷わない。たった一枚の「投資方針書2026年」に公開しました。

そのうえで、こう計算します。

360万円 − 来年の積立額 = 売る金額

つまり売却額は「残り」として決まります。「180万円足りないから売る」のではなく、「積立が180万円だから、残り180万円を売って埋める」という順番です。

本来なら、売らないほうがいいです。長期投資の原則から言えば、売却はしないに越したことはありません。

でも、特定口座に置いたままだと課税されます。非課税の枠が空いているなら、そちらに移したほうが得です。


4. なぜSMTを売っているのか

売っているのは、2008年から18年持っている、古いインデックスファンドです。SMT グローバル株式インデックス・オープンといいます。

売る理由は、オルカンが出てきたから

いちばん大きい理由はこれです。

オルカンという、最強に分散されていて、しかも激安のファンドが出てきました。

昔はこんな商品がありませんでした。SMTは当時としてはベターな選択肢で、一時期は積立の主力でした。でもいまはオルカンがあります。

コストで見ても、SMTは信託報酬0.55%。 オルカンの約10倍です。

しかも、42ヶ月分のデータで相関を取ったら、SMTとオルカンはほぼ同じ値動きをしていました。相関は0.970です。この話は3本持っているつもりが、実は2本でしたに書きました。

同じ動きをするなら、分散が広くて安いほうでいい。それだけの理由です。

ただし、一度には売れません

SMTは含み益が790%を超えています。 一度に売ると税金がとんでもないことになるので、毎年少しずつしか売れません。

税金を払ってでも、新NISAという永久非課税の場所へ移したほうが、長い目で見ると有利だと考えています。

特定口座に置いたままでも、いつか売るときには課税されます。だったら、これから増える分が非課税になるほうを取りたい。

3章で書いた「360万円 − 積立額」の金額に合わせて、その年に売る量を決めている形です。


旧つみたてNISAを持っている人は、どうするか

ここからは、旧つみたてNISAを持っている人向けの話です。

私ならこう考えると思います。

新NISAの1,800万円を埋める目処が立っているなら、そのまま置いておく。旧つみたてNISAも非課税期間が長いので、最長まで運用を続けたほうが得です。

新NISAの枠を使い切れそうにないなら、売って新NISAにまとめてしまう。また、同じ指数で、もっと信託報酬の低い商品が出ているなら、そのタイミングで乗り換えるのもありです。

口座も商品も、まとまっているほうが管理がラクです。


5. 入金額は、年々下げてきました

ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。

新しく入れているお金は、年々減っています。

実際の月次の入金額を出します。

月ごとの入金額年間
2024年10万 → 途中から35万290万円
2025年20万 → 後半15万235万円
2026年毎月15万円180万円ペース

2024年は月35万円入れていた時期があります。 それが2026年は月15万円です。

減らした理由は、はっきりしています。

無理をしていたわけではありません

先に断っておくと、2024年に月35万円入れていたのは、無理をしていたからではありません。計画どおりです。

あれは現金と投資のバランスを取っていた時期でした。手元の現金が厚くなりすぎていたので、株式に変えていっただけです。

いまは現金が800万円以上あると心地いいと感じています。その水準を保ちながら、余ったぶんを投資に回す。だから年によって入金額が変わります。

資産が積み上がって、無理をする必要がなくなったからです

もうひとつあります。

資産がある程度積み上がってきたので、そこまで無理をしなくてよくなりました。

投資を始めたころは、1円でも多く入れたほうが効きます。金額が小さいので、入金しないと増えません。

でも、資産が大きくなると相場の動きのほうが入金額より大きくなります。月15万円を月35万円に増やしても、全体から見れば誤差の範囲に入ってきます。

この話は毎月いくら積み立てるべきかにくわしく書きました。

いまあるお金をうまく使うことを考える段階に来た、と思いたい。


6. 来年は、月10万円に減らします

さらに減らす予定です。

2027年は、積立を月10万円まで下げようと思っています。

年120万円です。足りない分は、SMTをもっと売って充てます。

理由は、なんとなくFIRE(仮)いけるんじゃないかと。もういいんじゃないかと。

積立を減らしたぶん、現金のクッションを厚くしていきたいと思っています。取り崩す時期が近づいてくると、暴落のときに株を売らずに耐えられる現金が要ります。

いまはまだ働いていますが、入金を増やす時期から、現金を用意する時期へ、少しずつ移っているところです。

枠は埋めたい。でも、無理はしない。

この2つを両立させるために、売却と積立の配分を毎年いじっているというのが実態です。

積立を減らしても、新NISAは予定どおり2028年で埋まります。 減らしたぶんは売却で埋めるので、ゴールは動きません。


7. まとめ

  • 新NISAの枠は年360万円。1,800万円を5回で埋められる
  • でも年360万円を現金で用意するのは無理でした
  • だから毎月の積立180万円+資産の売却180万円で作っています
  • 売る順番は旧NISA → SMT。SMTはコストが10倍で、しかも値動きがオルカンとほぼ同じだったから
  • 入金額は年々下げています(290万 → 235万 → 180万)
  • 来年は月10万円まで下げて、FIREに向けて現金を厚くします

新NISAは、枠を全部使わないと損という空気があります。

でも、無理して入れて生活が苦しくなったら本末転倒です。使える枠はじゅうぶんあって、しかも期限はありません。

自分の場合は、すでに持っている資産を移し替えることで埋めています。新しいお金を用意しなくても、枠は埋まります。

枠に期限はありません。急いで埋める必要も、ありません。

年360万円を毎年用意できなくても、すでに持っている資産を移し替えれば、新NISAはじゅうぶん埋められます。

自分もそうやって、あと2年で1,800万円です。


投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品・制度を推奨するものではありません。

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