生命保険をやめて無保険になりました。養老保険で35万円損した話から20年

家計管理

いま、生命保険に入っていません。

子どもは3人います。それでも入っていません。無謀に聞こえるかもしれませんが、計算したうえでの結論です。

そこにたどり着くまでに、保険は3回変わりました。最初の1回は、はっきり失敗しています。

つみたていぬ

保険をやめられた理由は、資産が増えたからじゃなかった。

この記事の目次

  1. 保険は、3回変わりました
  2. 2005年、養老保険で35万円損しました
  3. 次の保険は、保険料が9分の1でした
  4. 2020年、それもやめました
  5. やめられた理由は、資産ではありませんでした
  6. それでも、少し迷いました
  7. 気づけたのは、家計簿と方針書があったからです
  8. まとめ

1. 保険は、3回変わりました

先に全体を出します。

時期保険年間保険料
2005〜2008年養老保険(JA共済)188,993円
2009年ごろ〜2020年掛け捨ての収入保障保険20,634円
2020年〜いまなし0円

同じ人間が、20年で3回変えています。

保険は一度入って終わりのものだと思っていました。実際は、そのときの家族構成と資産で、必要なものがまるごと入れ替わります。


2. 2005年、養老保険で35万円損しました

社会人2年目のころ、知り合いに勧められてJA共済の養老保険に入りました。

年間188,993円。 当時の自分にはかなりの負担でした。

養老保険は、保険と貯金が一体になった商品です。死亡保障がついていて、満期になるとお金が戻ってくる。「保険料が無駄になりません」という売り文句で勧められます。

当時は独身でした。受取人になるのは親だけです。どう考えても必要のない保険でした。知識がないまま、勧められるままに入っています。

4年で、35万円のマイナスでした

家計を見直すようになって、これが家計を圧迫していることに気づきました。解約したのは2009年です。

払込(2005〜2008年の4年)755,972円
解約返戻金400,000円
差引-355,972円

4年で35万円が消えています。

「保険料が無駄になりません」という商品で、払った額の半分近くが戻ってきませんでした。

戻ってきた40万円は、そのまま生活防衛資金に入れています。当時の記録を見ると、2009年の貯金250万円の中にこの40万円が入っていました。

ここで固まった考え方

自分は、保険と貯金(投資)が一体になっている商品は選ばない。

聞こえはいいのですが、自分には保険としても中途半端で、運用としても効率が悪いものに見えました。以来、保険は保険、投資は投資として分けています。この失敗で、そこがはっきりしました。

払った分が戻る設計は、その分どこかで削られています。


3. 次の保険は、保険料が9分の1でした

その後、結婚して子どもが生まれました。

今度は必要な保険を考えました。自分が死んだら家族の生活はどうなるか。そこから逆算して、必要な保障額を出しています。

入ったのは掛け捨ての収入保障保険です。

年間保険料20,634円
死亡保障約2,000万円
特徴年ごとに保障額が減っていく

子どもが大きくなるほど、必要な保障は減っていきます。それに合わせて保障も減る設計なので、理にかなっていると思いました。

そして、養老保険と並べるとこうなります。

年間保険料
養老保険188,993円
掛け捨て20,634円

9.2倍の差です。

9分の1の保険料で、必要な保障はちゃんと買えていました。

養老保険で払っていた分は、保障の対価ではなく、戻ってくるお金の積み立てでした。しかもその積み立ては、途中でやめると半分近く消えます。


4. 2020年、それもやめました

その掛け捨ても、2020年でやめています。

そのときの状況です。

生活防衛資金約1,200万円
投資資産約3,000万円
総資産約4,140万円
保険の残り保障額約1,500万円
長子の年齢12歳

遺族年金を、数に入れました

保険をやめるかどうかを考えるとき、保険と資産だけを並べても答えは出ません。

自分が死んだ場合、家族には遺族年金が入ります。ここを数えずに「保険が要るか」を決めると、必要以上の保障を買うことになります。

  • 資産(生活防衛資金+投資資産)
  • 遺族年金(自分が死んだあと、毎年入ってくる)
  • 嫁の収入

この3つを足して、教育費まで含めて足りるかを見ました。足りていました。

年金の見方はFIREは資産だけじゃ計算できないに書いた「未来の収入」の考え方と同じです。ねんきん定期便を見れば分かります。

「無保険」は無防備という意味ではありません。ほかで足りているだけです。

ちなみに、この話を人にすると、だいたい同じ反応が返ってきます。

つみたていぬ

生命保険に入ってないって言うと、なぜかどん引きされます。みんな保険好きすぎやろ。


5. やめられた理由は、資産ではありませんでした

ここが、20年たって分かったことです。

「資産が増えたから保険をやめた」と書くと、簡単な話に見えます。でも、増えたのは資産だけではありませんでした。

収入が2本になっていました

同じころ、嫁が働くようになっています。

翌2021年の方針書に、自分でこう書いていました。

実家プラスダブルインカムなので、自分はほぼノーリスクの期待値プラスのゲーム

保険というのは、自分が働けなくなったときに家族の生活が止まる、という前提の上に成り立っています。

収入が2本あると、その前提が変わります。片方が止まっても、もう片方が残る。そもそも止まる幅が小さくなっています。


6. それでも、少し迷いました

頭では分かっていました。計算もしました。それでも、解約するときは手が止まりました。

  • 「明日、交通事故にでも遭ったら損するな」
  • 「掛け捨てとはいえ、今まで払ってきた分がもったいない」

払った保険料は、もう戻ってきません。 これから払わずに済む分だけを考えればいいのに、過去に払った分のほうが気になります。

やめて正解でした。家計簿の保険の項目が消えて、気分もすっきりしています。


7. 気づけたのは、家計簿と方針書があったからです

こういう見直しができたのは、毎年Excelで「家計簿」と「資産の設計及び投資方針書」を作っていたからです。

資産設計書と家計簿のサイクル図

2つの数字はつながっています。

  • 家計簿を見ていると「これは無駄じゃないか」と気づく
  • 方針書を見ていると「いまの資産で、この保険は要るのか」と考える

養老保険の年188,993円も、家計簿をつけていなければ気づいていません。毎月1万5千円が、何のために出ていっているのか分からないまま払い続けていたはずです。

そして今回この記事を書くときも、2009年の記録に「JA共済解約40万」と残っていたおかげで、20年近く前の金額を確かめられました。

書いていなければ、失敗したことすら覚えていませんでした。


8. まとめ

時期状況保険年間保険料
2005〜2008年独身・知識なし養老保険188,993円
2009年ごろ〜2020年子どもが小さい掛け捨て(2,000万)20,634円
2020年〜いま資産・収入が育ったなし0円
  • 保険と貯金が一体の商品はやめました。 4年で35万円のマイナスでした
  • 掛け捨てなら、9分の1の保険料で2,000万円の保障が買えました
  • 保険が要るかは、資産だけでは決まりません。遺族年金と配偶者の収入まで数えます
  • やめられたのは、資産が増えたからだけではありません。収入が2本になったことが大きいです

保険に正解はありません。ただ、「いまの自分に本当に必要か」を定期的に問い直すことはできます。

まずは家計簿をつけて、保険の明細を見てみる。年にいくら払っているのかが分かるだけで、だいぶ変わります。


この記事は個人の経験を書いたもので、特定の保険商品を推奨・否定するものではありません。必要な保障は家庭ごとに違います。

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