新NISAとは?家族で考えると9,000万円です【20年投資した私の見方】

新NISA・制度

「新NISAって、結局なんなん?」

つみたて投資枠だ成長投資枠だ、生涯1,800万円だと用語が次々出てきて、始める前に疲れます。

なので結論から書きます。新NISAは、投資の利益に税金がかからない口座です。本質はこれだけです。

ふつう、投資の利益には約20%の税金がかかります。10万円儲けても、手元に残るのは約8万円。新NISAの中なら、10万円がまるまる10万円です。

自分は20年インデックス投資を続けてきました。その20年で、税制という意味ではいちばんインパクトのあった制度が、この新NISAです。

そして最近、薄々気づいていることがあります。

やっている人と、やっていない人とで、差が開きすぎる。

つみたていぬ

1人1,800万円と思われがちやけど、家族で考えると桁が変わるんよね。

この記事の目次

  1. 新NISAとは、利益に税金がかからない口座です
  2. 旧NISAは、5年の期限が本当にきつかった
  3. 家族単位で考えると、桁が変わります
  4. 2027年から、こどもNISAが始まります
  5. 埋めきらなくても、大丈夫です
  6. まとめ

1. 新NISAとは、利益に税金がかからない口座です

覚えることは、これだけです。

新NISAの中で出た利益には、税金がかかりません。

通常なら20.315%引かれます。100万円の利益なら、約20万円が税金です。それがゼロになります。

実際の口座で見てみます。

NISA口座の含み益415万円。特定口座なら税金84万円、NISAなら0円


自分のNISA口座は、含み益が合計で415万円あります。

これがふつうの口座なら、売ったときに約84万円が税金で持っていかれます。NISAなので、ゼロです。

84万円って、なんか車買えそうですよね。

口座の全体は新NISAで何を買う?家族5人、全員オルカンですに公開しています。


枠は2種類あります。名前は難しそうですが、役割はシンプルです。

つみたて投資枠成長投資枠
年間の上限120万円240万円
買えるもの長期積立向けの投資信託株式・ETF・投資信託など
買い方毎月の自動積立積立も一括もOK

合わせて年360万円。生涯で1,800万円まで入れられます(うち成長投資枠は1,200万円まで)。

「積立用」と「自由に買える枠」の2つ、と思っておけば大丈夫です。細かい違いは、あとから覚えれば間に合います。

最初はつみたて投資枠で、毎月自動で積み立てる。それだけで始まります。


2. 旧NISAは、5年の期限が本当にきつかった

なぜ新NISAをこれだけ推すのか。旧NISAを使っていたからです。

旧NISAには2種類ありました。並べるとこうです。

一般NISAつみたてNISA新NISA
年間の上限120万円40万円360万円
非課税期間5年20年無期限
生涯の上限600万円800万円1,800万円

自分が使っていたのは一般NISAのほうです。非課税期間は5年でした。

これが、本当にネックでした。

長期投資と、噛み合いません

インデックス投資は「長く持つ」ことが前提です。なのに5年で決断を迫られます。

5年経ったら、売るか、翌年の枠に移すか、課税される口座へ動かすか。持っているだけで、期限が近づいてきます。

暴落が来たら、どうしようもありません

いちばん困るのがこれです。

4年目に暴落が来たら、あと1年で戻る保証はありません。 長期なら待てばいいものを、期限があるせいで待てない。

インデックス投資の強みは「時間を味方にできること」なのに、制度のほうが時間を区切ってくるわけです。

結局、いつ売ればいいのか分かりません

5年目が近づくたびに考えます。「いま売るべきか」「もう1年待つべきか」。

答えが出ません。 相場は読めないからです。読めないものについて、期限だけが迫ってくる。

みんなを悩ませたのは、この5年でした。

自分は結局、旧NISAぶんは売却しました。その資金は新NISAへ移しています。

新NISAは、この期限がなくなりました。一度買ったら、10年でも30年でも、非課税のまま持ち続けられます。

金額が3倍になったことより、期限がなくなったことのほうが大きいです。長期投資の前提と、制度がようやく噛み合いました。

20年やってきて、税制の話ではこれが最大のインパクトでした。

素直に使うのが、資産形成の近道だと思います。

使わない理由が、正直見つかりません。


3. 家族単位で考えると、桁が変わります

ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。

新NISAの非課税枠は「1人1,800万円」と説明されます。だから1,800万円の話だと思われがちです。

でも、枠は1人ずつ持っています。

非課税枠の合計
1人1,800万円
夫婦2人3,600万円
夫婦+子供1人5,400万円
5人家族9,000万円

わが家は子供が3人なので、理屈のうえでは9,000万円になります。

ただし、これは額面だけの単純計算です。
そのまま真に受けないでください。

実際には、そう単純ではありません

子供の口座に親のお金を入れると、贈与の話が必ず出てきます。 名義だけ子供で中身が親のお金だと、税務上「親の財産」と見なされることもあります。

だから9,000万円をそのまま埋めにいくのは、現実的ではありません。 自分も、そこまでやるつもりはありません。

それでも、この見方には意味があると思っています。

自分1人の枠で考えるか、家族の枠で考えるかで、届く場所がまったく変わります。

わが家は自分・嫁・子供3人でやっています。全部は埋まっていません。それでも、1人ぶんだけで考えていた頃とは、明らかに違う景色になりました。

子供の口座で実際に何をどうしたかは、子供のNISA、わが家は720万円を3人に投資した話に全部書きました。贈与のことも含めて、そちらを読んでください。


4. 2027年から、こどもNISAが始まります

もうひとつ、大きな話があります。

2027年1月から、こどもNISA(こども支援NISA)が始まります。

内容
開始2027年1月1日
対象0〜17歳(1月1日時点で18歳未満)
年間の上限60万円
生涯の上限600万円
買えるものつみたて投資枠と同じ投資信託のみ
引き出し12歳以降、本人の同意など条件付きで可
18歳になったら成人NISAのつみたて投資枠へ自動で移行

※2026年8月時点で公表されている内容です。制度の詳細は今後変わる可能性があります。

ジュニアNISAは2023年で新規の買付が終わっていたので、子供の非課税枠が、また使えるようになります。

わが家はジュニアNISAを3人ぶんやってきたので、この制度は正直かなりうれしいです。その続きが、また持てるということですから。

18歳になったら成人NISAへ引き継がれるので、子供が自分で判断できる年齢になったときには、すでに数年ぶんの積立が育っている状態になります。


5. 埋めきらなくても、大丈夫です

ここまで大きい数字を並べましたが、最後にこれだけは書いておきます。

自分も、枠は全部埋まっていません。

自分の枠は3年目で、あと2年ぶん残っています。嫁の枠も、子供の枠も、埋まりきってはいません。9,000万円なんて、はるか手前です。

それでも、資産はそれなりに増えています。

全部埋めきらなくても、じゅうぶん効きます。

大事なのは、埋めきることではありません。早く始めて、長く置いておくことです。

20年やってきた実感として、枠を埋められる可能性は、思っているより高いと思います。何年かかるかは人それぞれですが、始めてしまえば、あとは時間が働いてくれます。

自分の枠をどう埋めているかは年360万円は用意できませんに書きました。


6. まとめ

  • 新NISAは、利益に税金がかからない口座。本質はこれだけです
  • 旧NISAは5年の期限がきつかった。長期投資と噛み合いませんでした
  • 無期限になったことが、20年で最大の変化でした
  • 枠は1人1,800万円。でも夫婦なら3,600万円、5人家族なら9,000万円
  • ただし額面上の計算です。子供の口座は贈与の話が必ず絡みます
  • 2027年からこどもNISAが始まります
  • 全部埋めきらなくても大丈夫。早く始めるほうが効きます

気づいたら、差がついていました。

やっている人と、やっていない人。その差は、時間が経つほど開いていきます。

だからこそ、早く始めたほうがいいと思っています。

何を買えばいいかは新NISAで何を買う?家族5人、全員オルカンですに、口座の開き方は楽天証券の口座開設手順にまとめました。

もし2008年の自分に一言だけ言えるなら、新NISAだけは絶対に使え。それくらい、人生を左右する制度だと思っています。


投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品・制度を推奨するものではありません。制度の内容は2026年8月時点のもので、今後変更される可能性があります。贈与や相続の扱いについては税理士等の専門家にご相談ください。

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